【ワンピース第1話】ヒグマの真実!考察!道徳的ポイント多数あり!丸裸徹底解説

ワンピース

子どもの頃に読み始めた漫画、ワンピース。

気づけば今日までの25年以上ずっと読み続けている作品です。

ワンピースという物語の中には、漫画の中だけではない、現実世界にも何か語りかけてくるような場面、セリフ等がたくさん。

感動で心が震え涙が出たり、怒りに胸の鼓動が早くなったり・・・ルフィをはじめとする魅力的なキャラクターの生き様に、ときには憧れ、同情し、自分と重ねて共感したりもします。

自分と、自分の周りの人々と重ね、キャラクターに寄り添って感情移入することで、大切な学びがある。そんな風に思います。

1話ずつ丁寧に読む中で、気になったキャラクターやセリフ、事実などを掘り下げた先なにがあるか。

見つけたことを共有していきます。

今回は1話に出てくる最初の敵(?)山賊ヒグマから見えてくる人間くささについて・・・

ワンピース第一話 ROMANCE DAWNー冒険の夜明けー あらすじ

とある港町フーシャ村。そこに住む少年ルフィは、赤髪の海賊シャンクスとその仲間たちに憧れていた。

ある日、ルフィは誤って「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べ、体がゴムのように伸びる能力を得るが、その代償として泳げなくなってしまう。

そんな中、ならず者の山賊ヒグマが村に現れ、シャンクスたちを挑発。シャンクスは軽く受け流すが、怒ったヒグマはルフィを誘拐し、海へと消えていく。

しかし、その先でルフィを待ち受けていたのは、ヒグマも想像していなかった”恐怖”だった・・・。

こうしてルフィの人生を変える大事件が起こり、彼の胸にはある決意が刻まれる。

ルフィの旅立ちにおけるヒグマの役割

第1話で登場するヒグマ(いや・・・いまのところ第1話だけでしか・・・)。

公式サイトが行った、世界人気投票で124位!!?マゼランより上なの?

彼は山賊でありながら、ルフィの運命を大きく動かしたキャラクターの一人でもあります。

ルフィが悪魔の実を食べてしまったきっかけも、シャンクスが大切なものを失ったのも、すべてヒグマの登場があったからこそ。

実はヒグマは、「ルフィが旅立つ前に最初に対峙した敵」として、物語のプロローグを象徴するキャラだったのでは・・・?この視点で見ると、彼の役割は単なるモブではなく、物語の重要な転換点を作った存在だと言えます。

山賊ヒグマと海賊シャンクスの対比

比較項目ヒグマ(山賊)シャンクス(海賊)
行動原理力と恐怖で支配仲間と自由を大切にする
立ち位置陸の支配者海の冒険者
ルフィとの関係脅威・敵救い・導き手
この時点での懸賞金800万10億4000万

懸賞金の差・・・シャンクスはヒグマの自分への行いを蚊ほども気にしていなかったんでしょう・・・

これだけ力をもつと、なんか圧をかけたくなったり、偉そうにしたりやっちゃいそうですが、そんなことしないシャンクスの凄さが改めてわかります。

ヒグマの「力で押さえつける姿勢」と、シャンクスの「仲間を守る姿勢」の対比は、まさにルフィが「どんな海賊になりたいか」を決める大きなヒントになっているのだと思います。

ヒグマの人間くささについて

ヒグマは「ただの雑魚キャラ」だと思ってこれまで読んでいましたが、ちょっと視点を変えて・・・

実はとっても臆病で、プライドが高くそれを守るために無理して強がっていたのでは?

  • 「馬鹿にされるのが怖い」→だからシャンクス相手にあんなに絡んだ。大人数の相手の海賊、自分の仲間に見せつけるかのように。
  • 「自分を大きく見せたい」→「56人殺した」「800万ベリーの懸賞金」とか自分で言って相手を威圧。マキノの酒場への入り方とかもうそれそのものw
  • 「自分のことは大好き」→自分の手配書をいつも持ち歩いている。
  • 「弱い自分を認められない」→だから煙幕で逃げて、最後この子ども(ルフィ)だけでも倒しておかないと自分の弱さが確定してしまう・・・と思った。そして海王類にやられた。

ワンピースの登場する敵とされている人物の多くに当てはまる点ですが、もしヒグマが「自分の弱さを受け入れることができる人間」だったら、違う道を歩めていたかも。

この視点でみると、ヒグマがただの悪役ではなく、すごく人間くさいキャラに見えてきませんか?

ヒグマを道徳の教材にすると

小学校や中学校では全教科、総合的な学習の時間、特別活動の中で道徳教育が行われるものとしています。

それらと密接な関連を図りながら行われるのが学校の道徳科です。

その内容項目は大きくA~Dの4つ。その中でも細かく学ぶ内容が分かれています。

ヒグマの考察(心の弱さ・自己防衛本能・見栄など)をベースにすると、主に以下の点が当てはまりそうです。

B-⑪ 相互理解、寛容

関連性:「ヒグマは本当は弱い心を持っていたのでは?」という視点から、「人にはそれぞれ事情がある」ことを理解する大切さにつながる。

具体例:ヒグマの行動の背景を考え、「ヒグマの立場になる」。多面的・多角的に捉えることで、自分の考えを深める力を育てる。

A-① 善悪の判断、自律、自由と責任(小学校)    自主、自律、自由と責任(中学校)

関連性:「ヒグマの行動は一方から見れば正しくないが、他方から見た場合なにかしらの正義があるのではないか」という視点から、「正しさは状況や立場によって変わる」という話につなげられる。

具体例:ヒグマの行動が正しかった派と正しくなかった派に分かれてディベートを行う。

C-⑯ よりよい学校生活、集団生活の充実

関連性:「ヒグマはいつも仲間を連れていた。」という事実から、逆に「彼らはどうしてヒグマに従ったのか」を問い、集団の役割について考える。

具体例:自分の立場や行動が、他の人に影響を与えることを考える。

まとめると・・・

  • 相手の事情を理解する(B-⑪) → 強がる人の裏には弱さがあるかも?
  • 良いこと悪いことを区別する(A-①) → 正しさは状況や立場によって変わる。
  • 集団の中での役割を考える(C-⑯) → 他の人に与える影響を考える

授業案は>>コチラ<<

まとめ

正直「ヒグマ」でここまで書けると思いませんでしたw

序盤に登場したキャラの中でも印象に残っている方も多いはず・・・

一応原作では近海のヌシにやられてしまいましたが、実は生き残っていて、どこかでまた登場してくれるのではないか・・・と密かに期待しています。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!

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